世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

★魔女狩りとルネサンス(與那覇・津田の偏った見方が拡散すると困ります)【最終稿 2/6】

※最終更新 2021/02/06 19:57 (当初の記事よりは、多少まとまったかたちになったかと思います。) ◆2021年1月の「論壇時評」で、津田大介は次のように述べていました。 與那覇潤は歴史学の立場から中井久夫の議論を参照し、各国で反知性主義が広がっていっ…

【緊急事態宣言3週間】▼死者数・重症者数増加、忘れられた「恥の文化」、高まる緊張度

※データは1/30(土)の分まで更新します。 <死者や重症者が増え続けています> ◆2回目の緊急事態宣言が出されてから3週間です。1日の新規感染者数(全国)は、3割から4割ぐらい減少しました。効果が表れています。 ◆一方、死者と重症者は増え続け…

▼自宅療養者が相次いで死ぬという事態に【コロナ危機】

◆昨日(日曜日)の国内の新規感染者数は3,990人でした。2度目の緊急事態宣言発出直後の1月10日(日)は6,095人でしたので、落ち着いてきたように見えます。緊急事態宣言の効果が少し現れてきたのでしょう。今週後半の数字を見てみないと、まだ…

★<バイデン大統領就任式>アマンダ・ゴーマンが詩「私たちが登る丘」を朗読しました

※最終更新 2021/01/24 12:50 ◆バイデン大統領の就任式が無事に終わり、ほっとしています。 ◆トランプの動きはこれからも続くのでしょうが、実質的には「トランプは終わった」と言っていいと思います。「連邦議事堂乱入事件」で自爆してしまいました。支持者…

★2021共通テスト「世界史B 」問題分析【とても評価できますが、問題点も】<1/21まで更新>

※最終更新 2021/01/21 19:57 ◆ようやく、私が長年望んできた出題形式になりました。試行テストと同じく、多角的に歴史を考えさせる問題になっていたと思います。史料・資料が多彩で(『史記』、『デカメロン』、マルク・ブロック、ジョージ・オーウェル、植…

【2回目の緊急事態宣言】政府の対策遅れで危機に、一方で国民には罰則が 

※データは、1/16(土)の分まで更新します。 ▼1月8日からの1都3県の緊急事態宣言は、1週間も経たないうちに(13日から)11都府県に拡大しました。やはり、政府の見通しが甘かったのです。11都府県以外にも急速に拡大し、緊急事態に準じる措置…

【バイデン大統領就任式前のアメリカ】160年前の南北戦争を振り返りながら思うこと

★バイデン新大統領の就任式が1週間後に迫っています。武装したトランプ支持派が不穏な動きをしています(アメリカが「銃社会」であることをあらためて思い知らされます)。 ★トランプが登場した時から「南北戦争以来の分断」と言われてきましたので、南北戦…

★プラトンから考える現代のフィロソフィア

◆プラトン(前427~前347)は、29歳の時、師ソクラテスの裁判と刑死(前399)を目の当たりにし、哲学(政治における正義・善の問題と切り離せないものでした)の道を歩むことを決めました。 ◆プラトンの「第七書簡」と呼ばれる文書は、晩年に(前352頃)書か…

▼暴動を煽ったトランプ、合衆国の歴史に汚点(2021/1/6)【追記1/8,1/9】

▼日本で新型コロナウイルス感染が爆発的に拡大して不安が広がっている時、アメリカで前代未聞の大変な事態が起きました。大集会を開いていたトランプ支持者たちが、「議事堂に向かえ」というトランプの言葉に応えて、連邦議会議事堂に乱入し、一時占拠したの…

【コロナ感染危機・緊急事態宣言】時すでに遅し、分科会も機能せず(1/5、追記1/6)

◆菅内閣はようやく「緊急事態宣言」を出すようです。1都3県を対象に、1月8日午前0時から実施する方向だそうです。多分、「時すでに遅し」です。分科会も、残念ながら、機能しませんでした(*)。今まで述べてきたように、政府も分科会も「座して、感染…