世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

★デカルトの17世紀

◆今年は、デカルトの没後370年にあたっています。 ◆デカルト(1596~1650)に触れない世界史の教科書、倫理の教科書はありません。でも、取り上げ方はかなり難しいです。デカルトの人生と哲学にはいくつかの謎があり、近代ヨーロッパ哲学(*1)の創始者と…

[コロナ禍のメモ]専門家と政府、専門家と私たち

◆2月から新型コロナ対策で活動してきた専門家会議が廃止されるそうです。専門家会議の提言には不思議な点もありましたが(たとえば「やむを得ない生活のし方」をまるで新しい文化のように「新しい生活様式」と名付けたり、マスクと手洗いを推奨しながらうが…

[コロナ禍のメモ]MISIAと“Black Lives Matter”

◆午前10時台でした。車の中で何気なくNHKFMを聞いていたのですが、“ Black Lives Matter ” について女性が熱心に語っていました。「誰だろう?」と思いましたが、火曜日はMISIAの「星空のラジオ」の再放送だったことを思い出しました。 ◆視聴者の声も紹介し…

★フランス革命~ナポレオンの時代を生きた思想家コンスタン

◆先月、政治思想家バンジャマン・コンスタン(1767~1830)の著作が翻訳・出版されました。『近代人の自由と古代人の自由、征服の精神と簒奪、他一篇』(堤林剣・堤林恵訳、岩波文庫)です。 ◆コンスタン(日本では小説『アドルフ』を書いた作家として知られ…

[コロナ禍のメモ]ピュシスとロゴス:生物学者・福岡伸一の危うさ

朝日新聞(2020.4.3付)の福岡伸一の文章については、すでに3月23日付のブログの【追記(4.3)】で書きました。 4月の文章に、福岡は驚くべきことを書いていました。 ・「ときにウイルスが病気や死をもたらすことですら、利他的な行為といえるかもしれない…

[コロナ禍のメモ]中国のコロナ対策国際支援(バルカンへも)

★情報はあふれ、更新され、いつか忘れられていくということを、この半年間の新型コロナウイルス感染症のニュースを見ながら、あらためて思っています。 ★たとえば、あれだけ「安倍政権による緊急事態宣言」に反対していた朝日新聞は、「感染のピークは緊急事…

★中国の<1989.6.4>が歴史の中で生かされる時

◆今日は、1989年の(第二次)天安門事件から31年目にあたります。中国では、<天安門事件>という語はおろか、<1989>や<6.4>という数字さえネット上から削除されるという恐ろしい体制が続いています。 ◆すでに1986年頃から、胡耀邦党総書記やそのブレー…