世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

★<綿のグローバル・ヒストリー>に学ぶ

◆「グローバル・ヒストリーとは?」と考えるものの、グローバル・ヒストリーという語はかなり多義的です。また「グローバル・ヒストリーとは何か」という議論はけっこう混み入っています。混み入った議論を理解するのは大変ですので、私は、広い意味でグロー…

★ノストラダムス -医師・占星術師・改宗ユダヤ人-

◆先日の新聞に五島勉氏が亡くなったことが報じられていました。1973年に出版されてベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』の著者でした。 ◆ノストラダムスは、予言者としては忘れられてもいいでしょう。ただ、混乱の16世紀フランスを生きた人物とし…

▼政府の<感染拡大容認>で<危機の夏>へ(7/22.追記7/24)

◆今日(7/22、水)[18:30現在]の新型コロナウイルス・新規感染者数です。 誰が見ても、第2波になっています。 全国 677人 東京 238人 埼玉 52人 千葉 40人 神奈川 68人 大阪 121人 ◆東京を除いた「Go To トラベル」も、今日から…

▲世界史の中で「戦国」を見ようとしていたものの…(NHKスペシャル)

◆日本中世史研究の呉座勇一が、『女帝 小池百合子』(石井妙子著)の書評の最後で嘆いていました。 「他人の心情に無関心で、利用価値のない人間にとことん冷淡であるように映る彼女の人間性は、確かに恐ろしい。けれども真に恐ろしいのは、彼女の本質に気づ…

★末木文美士『日本思想史』を考える

◆今年1月、末木文美士の『日本思想史』が出版されました(岩波新書)。本ブログは世界史・世界史教育のブログですが、日本で世界史を教える以上、日本を視野に入れない世界史はあり得ないと考えています。その意味では、本書に多くのことを教えられました。…

●コロナの死者数に思う(「メメント・モリ」)

◆東京都の新規感染者数が5日連続で100人を超えたことが、大きく報じられています。このままだと、まもなく150人~200人になっていくのではないでしょうか。また東京都の数字だけが注目されがちですが、神奈川・千葉・埼玉も含めて、首都圏全体の感染者数を…

★名著『薔薇のイコノロジー』の再刊

先ごろ、若桑みどり著『薔薇のイコノロジー』が再刊されました(青土社)。 「そうだよね」という気持ちになりました。「手に入らないのは困ったことだ」と、ずっと思っていたからです。 いつから品切れになっていたのかわかりませんが、初版は1984年でした…