世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

▼政府の<感染拡大容認>で<危機の夏>へ(7/22.追記7/24)

 

◆今日(7/22、水)[18:30現在]の新型コロナウイルス・新規感染者数です。

 誰が見ても、第2波になっています。

   全国       677人

     東京       238人

  埼玉        52人

  千葉        40人

  神奈川       68人

  大阪       121人

 

◆東京を除いた「Go To トラベル」も、今日から、混乱の中で始まりました。「接触8割減」という語はどこかに消えてしまいましたので、この連休の人出は全国的には増えるでしょう。感染者数が減少に転じる要素は、まったくありません。

 

◆2カ月ほど前には、「高温多湿でウイルスは減る」と言っていた専門家もいました。素人は悲しいです、ブラジルやインドの感染者数を見ればすぐ違うとわかるのに、つい期待してしまったのでした。

 

◆各種の世論調査にも表れているように、政府はしっかりした政策を出すべきだと、多くの人が思っています。「第1波とは違う、重症者は少ない」と言い続けるのではなく、第1波の時の反省を生かし、重症者増加・医療逼迫の前に手を打つべきだと思います。すでに私たちは経験しました。ある時点から感染は急速に拡大し、病床数はあっという間に足りなくなってしまうのです。しかし最近の政府は、「三密回避、マスク、手洗い」を呼びかけるだけです。「感染するかしないかは一人一人の心がけしだい」と言っているに等しい状態です。「分科会」は飾りのようになってしまいました。政府にも専門家にも、「国民の健康と命を守るのだ」という気概や使命感は、感じられません。

 

◆今まで気づかなかったのですが、「ウィズ・コロナ」とは<ウィズ・第2波>・<ウィズ・第3波>ということだったのでしょう。私たちが知らないだけで、政府は「感染が拡大したとしても、経済を最優先する」という方針に、すでに転換したのかも知れません。医療従事者や保健所職員が疲労困憊するまでは、また多くの国民が悲鳴をあげるまでは、動かないつもりなのでしょう。ひそかに「死者の増加もやむを得ない」と考えているのかも知れません。「欧米より圧倒的に少ないのだから」と。

 

◆検査数は、諸外国に比べてまだ圧倒的に少ない状態です(アメリカのニューヨーク州では予約なしで何度もPCR検査を受けられるそうです)。開発中のワクチンも、日本は必要数を確保できないだろうと言われています。私たちは、自分たちで感染予防を工夫しながら、そしてささやかな楽しみを見つけながら、大変な日々を、少なくともあと1年は過ごさなければならないのです、多分。

 

【追記1(7/24)】

◆7/23(木)の新型コロナウイルス・新規感染者数

  全国       981人[過去最多]

  東京       366人[過去最多]

  埼玉        64人[過去最多]

  千葉        33人

  神奈川       53人

  愛知        97人[過去最多]

  大阪       104人

  福岡        66人[過去最多]

※重症者も少しずつ増えています。

 梅雨明けとともに、<危機の夏>になっていくのでしょう。