世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

★<印象派>(授業で多角的に考えるために⑦)

★通常の高校世界史では、美術史にはごく簡単にしか触れません。ルネサンス美術でさえ、10分程度で終わる教員もいると思います。しかし、美術史は汲めども尽きぬ泉のようなもので、さまざまな授業展開が可能です。 ★印象派の絵画は、日本でもとても人気があり…

[コロナ禍のメモ]<人間>を忘れないで(「新しい生活様式」)

2020年5月4日、政府の専門家会議は、新型コロナウイルスの感染拡大を長期的に防ぐために「新しい生活様式」を提示しました。テレワークやオンライン会議、ローテーション勤務などは、「コロナ後」も続いていくものかも知れません。 外出時のマスク着用、人…

ゆげひろのぶ「ペスト後に自由」(朝日新聞)は本当?

★東大入試問題をもとにした解説で(朝日新聞4月15日付、5月5日付別刷に再掲)、ゆげひろのぶはペストに関して次の3つのポイントをあげていました。 ①交易によりペストが流行した。 ②ペスト流行により、ルネサンスに至った。 ③ペスト流行により、資本主義…

新型コロナ・データ:嗚呼、日本のPCR検査数(OECD調査)

★OECD(経済協力開発機構)が、加盟国のPCR検査数を発表しました(2020年4月28日)。「先進国」日本の検査数は、恐ろしいほどの少なさです。35か国中下から2番目でした。厚生労働省や国立感染症研究所は、今まで何をしてきたのでしょうか? ★人口1,000人あ…

【資料とコメント】ルネサンスと宗教改革 (+α) を多角的に(その3)[イコノクラスム、ミケランジェロ、ユダヤ人追放]

★このテーマの趣旨については(その1)で述べてあります。恣意的な資料の選択に見えると思いますが、問題意識の所在はわかっていただけるでしょう。読み物として読んでいただいても楽しめると思います。 資料9[宗教改革期のイコノクラスム(聖像破壊運動…