世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

★小川幸司『世界史とは何か』への危惧[最終更新 8/24]

※何度も書き直しましたので、少し前に読んだ方には、ご迷惑をおかけしたと思います。まだ書き足りないことがあるような気はしていますが、加除・訂正を終わりにします。[8/24] ◆小川幸司『世界史とは何か』(岩波新書、2023)を読んでみました。 ◆世界史教…

▼第一学習社の教科書・資料集の地図に「カリブ海」が…

▼第一学習社の教科書・資料集の巻末(または巻頭)地図「中央アメリカ」に、驚くべきことですが、「カリブ海」という文字がありません。 ▼直接確かめたのは、「歴史総合」の教科書・資料集と「グローバルワイド最新世界史図表」ですが、同じ地図が使いまわさ…

★国際都市アヴィニョン(2)

<歴史学では②> アヴィニョンについて、ヨーロッパ美術史研究の水野千依は次のように述べています。 『1312年以降、長きにわたりこの地に暮らしたイタリアの詩人フランチェスコ・ペトラルカは、(中略)アヴィニョン教皇庁の倫理的堕落に嫌悪を募らせていた…

★国際都市アヴィニョン(1)

★次回にかけて、中世ヨーロッパ後期のアヴィニョンとそこに置かれた教皇庁について考えてみます。 <アヴィニョンに教皇庁が置かれた時代> ◆教皇庁がアヴィニョンに置かれた期間は、決して短いものではありませんでした。 ⅰ)アヴィニョン教皇庁 1309~77 ⅱ…