世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【資料とコメント】ルネサンスと宗教改革 (+α) を多角的に(その2)[ネーデルラント絵画、フランソワ1世、首長法、新しい敬虔]

★このテーマの趣旨については(その1)で述べてあります。恣意的な資料の選択に見えると思いますが、問題意識の所在はわかっていただけるでしょう。読み物として読んでいただいても楽しめると思います。 資料5[イタリアが受けた衝撃(ネーデルラント絵画…

【資料とコメント】ルネサンスと宗教改革 (+α) を多角的に(その1)[概観、ルター、コペルニクス]

★ルネサンスから宗教改革・対抗宗教改革・宗教戦争の時期に、長い間強い関心を持ってきました。10世紀から11世紀の頃、西・中央ヨーロッパの原型が出来上がったとすると(数百年かかりました)、14世紀から17世紀にかけては、第二の(近現代西・中央ヨーロッ…

<新型コロナ・データ(4/24)>この1カ月の感染者・死者増加[付 世界では]

【日本の新型コロナ感染者数・死者数(クルーズ船は含まず)】 *日本の人口 1億2,650万人(2019) ◆1カ月前(3/24) 感染者 1,198人 死者 59人 *この日に、東京オリンピック・パラリンピックの延期が発表されました。 *約1カ月前(2/2…

【資料】E.H.カーの教え

★E.H.カーの『歴史とは何か』を初めて読んだのは、大学1年の時でした。通読するのに苦労した記憶があります。それ以来、時折ページを繰ってきました。原著は1961年出版で、講演を書籍化したものです。翌年に日本語訳が出たというのは、すごいことだと思…

<新型コロナ・データ(4月中旬)>愕然 都道府県別病床数[付 ICU病床数・医師数国際比較」

☆メディアにはいろいろなデータが溢れていますので、なかなか把握が困難です。また、まもなく忘れ去られていきますので、重要なデータを一応本ブログでも記録しておきます。日本が医療体制の充実を図ってこなかった歴史が現れているデータです。 ◆新型コロナ…

【資料】アヴィニョンへの眼差し(授業で多角的に考えるために⑥)

◆中世ラテン・キリスト教世界(ローマ・カトリック世界)の危機について、まず基本的な事実を確認したいと思います。 1303 フランス王フィリップ4世、教皇ボニファティウス8世を捕える (アナーニ事件) 1309 フィリップ4世、教皇庁を南フランス…

◇新型コロナ危機:人権と社会(欧米・日本)4/12[付 政府と「局面打開の意志」]

◆新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。感染者は、まもなく、世界で200万人に達するでしょう。死者は11万人に及んでいます。日本も、すでに危機的状態だと思います。 ◆4月7日、ようやく、安倍首相が緊急事態宣言を7都府県に発しました。この世界…

★複雑な十字軍[授業で多角的に考えるために⑤]

◆教科書に沿って十字軍を教えながらも、「全体をつかみ切れていない」という思いをずっと抱えてきました。 ◆それは今も変わりませんが、次のことは授業で伝えたいと考えています。 【十字軍を多角的に考えるための8項目】 ①宗教的情熱、領土拡張の野望、商…