世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

★アメリカのデモクラシーの衰弱【追記:トランプ感染】

<テレビ討論の無残> ◆日本時間の本日(2020.9.30)、大統領候補2人の第1回テレビ討論が行われました。討論の最初からトランプがバイデンの話を遮り、司会者の注意にもかかわらず、それがずっと繰り返されました。世界中の人々がトランプの言動に慣れてし…

★独仏戦争(1870~71)後の「単一の共和国」と「単一の帝国」

●今までは普仏戦争(プロイセン=フランス戦争)と呼ばれてきましたが、プロイセンに南ドイツ諸邦も合流した戦争でした。したがって、ドイツ全体とフランスの戦争だったというとらえ方が出てきていますので、独仏戦争という名称を使いました(*1)。 <フ…

▼[やや長いメモ]平成~令和という時代は…(追記:津田大介、川上未映子の文章に触れて)

※ 最終更新:9/26 ☆「<世界史の扉をあけると>なのに、どうして今の出来事について書いているのか」という疑問を持たれる方もいるかも知れません。 ☆過去の出来事をいろいろ調べ、考えることは楽しいものです。ただ、私の場合、過去の歴史の好事家では…

[コロナ禍のメモ]慣れてしまった? 感染者も死者も増えているのに(9/15現在)

◆日本の新型コロナの感染状況は、落ち着いてきたのでしょうか? 死者も感染者も確実に増えてきたのですが。( )内は感染者数。 7/10時点の死者数 982人 (21,262人) 8/10時点の死者数 1,055人 (49,820人) 9/15現在の死…

★魏晋南北朝期の魅力

◆日本では、後漢滅亡後の三国時代が人気ですが、これは明の時代に書かれた歴史小説『三国志演義』の面白さによるものです。 ◆歴史として考えた場合、魏晋南北朝期ほど面白い時代はありません。漢帝国の解体から新たな中華(隋唐)に向かう流動が、約370年も…

★ユグノー戦争(1562~98)直前のフランス

◆16世紀フランスの内乱であるユグノー戦争では、サンバルテルミの虐殺(1572)とナントの王令(1598)が,よく知られています。 ◆授業時間の制約もあり、高校の世界史では、なぜ内乱に至ったのか、防ごうとした人はいたのか、どういう国際情勢の中で起きたの…

【米大統領選メモ】最悪のシナリオか

★今回のアメリカ大統領選挙は、ほとんど内戦に近い様相を呈しています。実際の銃撃も続きました。選挙というしくみが、かろうじて内戦を防いでいるのだと思います。 ★最悪のシナリオは2つあると思います。 1 トランプが、いつものようなウソと誇張で勝利す…