世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2024-01-01から1年間の記事一覧

★「探究」教科書における福島第一原発事故の記述

★2011年3月11日に起きた東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故は、歴史上の大災害で、いまだ「収束」などしていません。2万人近くの人びとが避難したままですし、廃炉に向けた作業は難航しています。融け落ちた核燃料の状態さえ、正確に把…

★姫岡とし子『ジェンダー史10講』について

◆今年2月に出版された、姫岡とし子の『ジェンダー史10講』(岩波新書)は、第1講から第4講までで<女性史からジェンダー史へ>という流れを概観し、第5講以降は6つのテーマを設定してジェンダー史を叙述しています。 ◆第1講から第10講までのタイトルは…

★シュルレアリスム100年【シュルレアリスムと女性】

◆今年はアンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』発表(1924年)から100年という年だそうです。 ◆ダリやマグリットの絵を少し見てきただけですのであまり大きなことは言えませんが、私はシュルレアリスム(超現実主義)を敬遠気味に過ごしてきました。…

★大正15(1926)年、家父長制への痛烈な一撃[小説『山梔』]

◆久しぶりに小説を読みました。新聞の新刊案内を見て、作者も作品も初めて知ったのに、なぜか、とても気になっていた、野溝七生子(のみぞなおこ)の『山梔(くちなし)』です。大正15(1926)年に刊行された小説で、以前は講談社文芸文庫から出ていたとのこ…

▲千年前の日本・世界の食生活

★明けましておめでとうございます。 ◆今年(2024年)のNHK大河ドラマにちなんで、紫式部や『源氏物語』に関する本の出版が、去年の後半から盛んになりました。 ◆本ブログも、今年は、紫式部が『源氏物語』を書いた千年前(11世紀初め、日本は平安時代中期)…