世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

▼ブレイディみかこの写真を見て、石牟礼道子、森崎和江を思う[2022年6月]

◆新聞(朝日、2022/6/26)に載っていたブレイディみかこさんの素敵な写真を見て、驚きました。以前の写真の印象とはかなり違っていたからです。写真だけからの感想ですが、多分彼女は、普通の生活者とは異なる経済的ゆとりを手に入れたのでしょう。あれだけ…

★「歴史総合」教科書の検討6【明治憲法体制の評価】

◆「歴史総合」の中で明治憲法(大日本帝国憲法)体制をどう評価するかは、たいへん重要だと思っています。日本の近代化の評価に直接関わっているからです。 ◆山川の「歴史総合」は、「立憲体制の成立」という項目で、大日本帝国憲法制定までの経過やその特徴…

★「歴史総合」教科書の検討5【実教のすぐれている点と問題点】

◆実教の2冊の教科書(「詳述歴史総合」、「歴史総合」)はすぐれていると思います。特に「歴史を学ぶための基礎知識」のページや「さくいん」を人物と事項に分けていること(「歴史総合」)などは、高校1年生のレディネスを踏まえています。 ◆また2冊とも…

★「歴史総合」教科書の検討4【山川は戦後史偏重?】

◆山川の「歴史総合」は、他の教科書に比べて戦後史(第二次世界大戦後の歴史)を重視したようです。全体の1/3を戦後史に割いています。戦後史偏重と言ってもいいかも知れません。また、東書の「詳解歴史総合」の戦後史の割合も約3割です。 ◆戦後史の重要…

★「歴史総合」教科書の検討3【万博・博物館・美術館・植物園】

◆現在まで続く万国博覧会の開催(第1回はロンドンで、1851年)は、近現代を象徴する国家的イベントです。帝国主義とも結びつきました。次の2冊が詳しく取り上げています。 ①「詳述歴史総合」(実教出版) ②「詳解歴史総合」(東京書籍) ◆①も②も明治日本の…