世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

★「レコンキスタ( Reconquista )」から考える世界史の授業

◆イベリア半島におけるキリスト教諸国のレコンキスタ( Reconquista 、8世紀~1492年)は長らく「国土回復運動」と訳されてきましたが、「世界史探究」ではようやく「再征服」あるいは「再征服運動」、「国土再征服運動」と記す教科書が増えました。山川の…

★東インド会社は重要ですが、そもそも「東インド」とは?

●「西インド諸島」という呼称については、ほとんどの「世界史探究」教科書が、「自分たちはインディアスに到達した」というコロンブスの誤解から生まれた語と説明しています。 ●一方、「東インド」については、ほとんどの教科書に説明がありません。イギリス…

★インディオ、インディアンという語

今の高校生の場合(エリート校は別でしょうが)、インディオやインディアンという語については、授業でていねいな説明が必要です。 ◆次の文章は山川『詳説世界史』のものですが、このままだと不十分だと思われます。 『コロンブスの船団は1492年にカリブ海の…

★トルキスタンの成立

◆トルコ系民族の西方移動(西進)や東西トルキスタンの成立は、生徒たちにとっては理解しづらい部分だと思います。したがって高校の世界史の教科書も、ある程度ていねいな記述が必要だと思ってきました。 ◆ていねいな記述がなされているのは、東京書籍の『世…