◆愚かなトランプのイラン攻撃は、世界に原油高騰という混乱をもたらしたまま、またアメリカに何の成果もたらさないまま、一応停戦となりました。イランは、最高指導者を殺害されながらも、百数十人の小学生の命を奪われながらも、大国アメリカに対抗できることを世界中に示したと言えるでしょう。
◆アメリカはまもなく独立記念日を迎えます。独立宣言発表(1776年7月4日)から250年という記念すべき年に、トランプが大統領であることはアメリカの不幸と言わざるを得ません。独立宣言の精神をまったく理解していない男ですから。それでも、自分のために独立250周年を利用するのでしょうけれど。
◆独立達成の1783年(パリ条約)以降、アメリカの指導者たちはどのような国をつくるべきか、激しい議論を続けました。その議論は、4年後の1787年、アメリカ合衆国憲法となって結実しました。
◆アメリカ合衆国憲法の骨格は三権分立ですが(トランプはこれさえもないがしろにしようとしています)、その前提として、王政ではなく共和政を選択したことはきわめて重要です。まだフランス革命は起こっておらず、ほとんどのヨーロッパ諸国が王政だったにもかかわらず、です。ヨーロッパ諸国は驚きをもってアメリカの政体選択を見たのでしたが、この選択は独立戦争がイギリス国王に対する戦い、王政の過ちに対する戦いだったことを物語るものでした。アメリカ13植民地の独立とは、 Kingdom からの離脱にほかなりませんでした。
◆アメリカの人々が、王政的な(あるいは帝政的な)共和政を志向せず、独立宣言と共和政による建国に誇りを持って、トランプ以後の歴史を刻んでいくことを願っています。