世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

▼ロシア軍がウクライナの原発を攻撃[2022/3/4]

※現在、日本時間 2022/3/4 14:17 です。

 

◆ロシア軍のウクライナ侵攻によって、考えられない事態が次々と起きています。3月4日、ロシア軍は、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所を攻撃し、原発では火災が発生しています。

 

プーチンは正気を失ってしまったのでしょうか? ソ連時代(!)のチェルノブイリ原発事故を忘れてしまったかのようです。11年前のフクシマの原発災害をよく知らないかのようです。 

 

◆もし原子炉内でメルトダウンが起きれば、ウクライナはきわめて深刻な被害を受けます。いまウクライナの人々100万人以上が周辺国に避難していますが、ポーランド、スロヴァキア、ハンガリールーマニアモルドバなどの国々も甚大な被害を受けるでしょう。ロシア軍を支援するベラルーシはもちろん、風向きによってはロシア西部にも放射能が降り注ぐでしょう。

 

【追記】[2022/3/4 19:50 ]

IAEAの発表によれば、ザポリージャ原発の火災は鎮火したとのことです。しかし、ロシア軍が原発を占拠してしまいました。このような事態は、史上初めてのことです。ロシア軍が電気の供給元の一つを押さえたことになります。

 

◆テレビは、ハリコフ中心部やキエフ近くの都市が破壊された様子を伝えています。無差別攻撃が始まり、市民の住居も多数破壊されました。ウクライナの人々からは、切実な訴えが世界中に発信されています。しかし、恐ろしい独裁者プーチンは、自国の人々が事実に接することをさまざまな手段で妨害しています。ロシア国内ではBBCなどのサイトも見られなくなりました。

 

◆「ロシア軍の侵攻が始まってから6日間で、およそ6,000人のロシア軍の兵士が死亡した。ロシアはその代償に何を得たというのか。ロケットや爆弾、戦車、いかなる攻勢もウクライナを奪うことはできない。」[3月2日のウクライナ・ゼレンスキー大統領の声明]