世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

[コロナ禍のメモ]沖縄、だいじょうぶ?<観光・コロナ・米兵・歴史>(8/11)

 

◆沖縄の新型コロナウイルス感染者数が、急激に増加しています。

   8/10現在の累積感染者数   1184人

  ※ほぼ同じ人口の滋賀県は301人

 このまま増加が続くと、今月下旬には2000人を超え、9月には3000人に達するでしょう。

  ※現在、感染者数が2000人を超えているのは、東京(16000人)以外では、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡です。

 

◆さいわい、重症者数は7人と少ないです。沖縄県はきのうから中等症の患者数も発表するようになりました(47人)。

 

◆観光県ですので、「Go To トラベル」の恩恵を受けるはずでしたが(多少は受けていると思いますが)、新型コロナの影響を大きく受ける結果になりました。なぜ沖縄で7月から感染が急拡大したのでしょうか?

 

◆新型コロナに感染した米兵のニュースは、沖縄以外では忘れられているかも知れませんが、7月下旬の段階では225人という発表がありました。感染した米兵は、入国の際PCR検査は受けていませんでした。「水際対策」がいい加減だったのです。(ようやく7/24から検査をするようになったそうです。)

 

◆米兵から沖縄の人たちに広まったと推測できますが、米軍も日本政府も口を噤んだままです。そこに「Go To トラベル」による感染が加わったのかも知れません。「沖縄タイムス・プラス」は8/9付で<「沖縄はパラダイス」米兵、薄い危機感>という記事を載せていました。感染対策がきついカリフォルニア州から沖縄に来ると、まるで楽園のようだというのです。(なお、沖縄の米兵は2万人強、家族を含めると4万人強。)

 

◆戦後75年(20万人の犠牲を出した沖縄戦からも75年)、沖縄のおかれた現状は厳しいままです。再来年には本土復帰50周年を迎えます。政府は沖縄を強力に支援し、早く感染を沈静化させたほうがいいと思います。沖縄にこれ以上犠牲を強いてはなりません。もし新型コロナで沖縄が疲弊するようなことがあれば、尖閣諸島周辺で、中国がさらに攻勢を強める恐れさえあると思います。