世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

★「歴史総合」教科書の検討13【慰安婦③(東京書籍では)】

 

慰安婦は、戦時下における、女性の人権の問題です。東京書籍の2冊の教科書(「詳解歴史総合」[歴総702]、「新選歴史総合」[歴総701])は、正面から取り上げています。

 

■「詳解歴史総合」には、次のような記述があります。

 

 ●132ページ(日中戦争

 「戦時下では、慰安所が各地に置かれ、多くの女性の人権がふみにじられた。」

 <注>「日本の占領下に置かれた多くの人々が慰安婦として軍ととともに行動させられた。」

 

 ●181ページ(戦後補償)

 「慰安婦についてもアジア女性成基金が民間機関として部分的に補償を行い、2015年にも日韓間でこの問題の合意がなされたが、数年後に頓挫した。」

 

■「新選歴史総合」でも、ほぼ同じ内容で記述されています。(121ページ、161ページ)。

 

■どちらの教科書も、「戦後補償」全般について詳しい記述がなされていて、すばらしいと思います。

 

■日本の敗戦から今月で77年ですが、慰安婦を取り上げない「歴史総合」の教科書があるということは、残念でなりません。[検討11・検討12をご覧ください。]