世界史の扉をあけると2

<世界史の扉をあけると>の続編です

【昔は今・疫病】変異ウイルス猛威、このままでは日本各地が悲惨な状態に…(2021/4/15)

 

◆1週間前にも書きましたが、変異ウイルス(N501Y)が猛威をふるい始めています。感染力が強く、若い世代にも感染が広がっています。重症化もしやすいと言われています。

 

◆しかし、政府や分科会の対応は無策そのものです。なぜ強い危機感を持って行動しないのか、不思議でなりません。変異ウイルスに効果の薄い「まん延防止等重点措置」を出すだけです(4/20から10都府県に拡大)。このままでは、全国的に、医療が逼迫し、重症者・死者が増加し、悲惨なゴールデンウィークになってしまうでしょう。

 

大阪府の1日の新規感染者数は毎日増え続け、きょうは1,208人になってしまいました。感染者数が恐ろしいスピードで増加しており、重症者のベッドも足りない状況です。すぐにも緊急事態宣言による強力な措置(小中高大の休校またはオンライン授業、飲食店・デパートなどへの休業、夜間外出禁止、スポーツ無観客など)が必要です。

 

首都圏にも危機が迫っています。東京都のきょうの新規感染者数は729人でした。1都3県も、「まん延防止等重点措置で様子を見る」などという悠長なことをしている場合ではありません。早く緊急事態宣言による強力な措置をとるべきです。

 

ワクチン接種率(少なくとも1回)は、イギリス47%、アメリカ35%、日本は0.9%です。高齢者への接種開始は、「やっていますよ」という政府のパフォーマンスでしょう。肝心の医療従事者への接種率が、まだ20%余りという状態なのです。高齢者への接種が終わるのは、秋になってしまうかも知れません。

 

◆日本はワクチンを自国で生産できない国になってしまいました。輸入量に一喜一憂する、ワクチン後進国になってしまったのです。政府がワクチンの重要性の認識を持たず、研究・開発の予算を投じてこなかったためです。国家として大失敗です。前首相も、民主党政権時の首相も、「このような事態にしてしまい申し訳ない」と国民に謝罪するべきでしょう。